2007年11月02日

うた∽かた 第07話のこと その06


変身した後、繪委(かい)のレポート用紙を集める一夏


この時、1カット、撮影ミス(もしくは動画ミス)で、レポート用紙の動きが戻っているカットがあります。

一夏の手に収まる瞬間、ほんのちょっとだけ動きがガタるんですが、むしろこっちの方が、「風のランダムな感じが出て良いな」と思い、そのまま放映しています。


ミスでもそれが良ければ、通してしまいます(w





古い話になりますが・・・・
さよなら銀河鉄道999」という映画でのこと。
金田伊功さんの担当カットでこんなことが有りました。



惑星プロメシュームから脱出しようとする999
それを追う戦闘衛星達
戦闘衛星、ビーム発射
乱れ飛ぶビームの中、カメラの真上から奥へ進む999
その最後部車両にビームが当たり、Vの字に炎を吹き上げながら落下する最後部車両



この、Vの字の炎がカッコ良くて、カッコ良くて・・(w
映画館で何度も見て、目に焼き付けたものです(w


当時はホームビデオなんて持っていませんでしたから、フィルムコミックスという、映画のコマを、漫画にしたものを見て、脳内再生するわけです(w

「カッコイイなぁ・・カッコイイなぁ・・」と思い出しながら、パラパラ漫画を描いたりするんですが、どうしてもあの動きにはならないんですよね(w




その後、ホームビデオが普及して、僕も友人からベータマックスを安く買って、「さよなら銀河鉄道999」を再生するんですが、やっぱりあの動きはよく解らない・・・
僕の買ったビデオデッキには、スロー再生やコマ送りが付いていなかったので、その動きの秘密は長い間謎でした・・・



ある日、コマ送り機能の付いているデッキを持っている友人に再生して貰える事になりました
食い入るように画面を見ながら、一枚一枚コマ送りをして、ようやくその秘密の正体を突き止めました





あのカットは、撮影さんが間違えて、セルを裏返しにして撮ったコマが混じって居るんですね(w





Vの字になって落ちるから、裏返しになっていても気が付かなかったのだと思われます。
そもそも、金田さんの動きは普段からトリッキーなので(w、スタッフの人達も、あれをミスだと気が付かなかったんだろうなぁ・・なんてね・・(w






ちなみに「さよなら銀河鉄道999」の撮影監督は、東映動画の高梨さんという方で、後に制作担当になり、OVAを何本か作っていらっしゃいます。


僕も、たしかクライング・フリーマン5の時だったか、湘南爆走族10の時だったかにお世話になり、思い切ってそのカットの事を聞いてみました

「うそぉーーー!? そうだったーーー!?」って言っていましたね(w



今は、東映動画を定年退職されているはず・・
とても、心根のやさしい、良い方でした




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posted by にくきゅうファイター at 18:15| Comment(1) | TrackBack(0) | うた∽かた 第07話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
映画2作目と漫画版の終着駅は「惑星大アンドロメダ」です。当初の予定ではTV版の「惑星プロメシューム」だったようですけど。
Posted by ヨシアキ at 2008年08月27日 08:38
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